主語を確認することが、仕事の精度を上げる

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仕事では「主語を確かめる」が基本になる

最近、仕事のご相談をいただく中で、あらためて大切だと感じていることがあります。
それは、
主語を意識することです。

打ち合わせや相談の場では、相手の話が自然に理解できたように感じることがあります。
その場では会話も成立していますし、大きな違和感なく話が進むことも少なくありません。

ただ、いざ「では何を作るのか」「どのように形にするのか」を考え始めると、輪郭が急に曖昧になることがあります。
その原因をたどっていくと、話の中にあるべき主語が抜けていた、というケースがあります。

たとえば、「これが必要です」「使いやすいものにしたいです」といった言葉は、それだけでは意味が定まりません。
誰にとって必要なのか。
誰にとって使いやすいのか。

その主語が違えば、作るべきものの方向性も変わってきます。

実際に主語を確認してみると、こちらが想定していた対象と、相手が思い描いていた対象が異なっていた、ということは珍しくありません。
そのまま進めてしまえば、丁寧に作ったつもりでも、少しずれた成果物になってしまいます。

日本語は、主語を省いても成立しやすい言語です。
前後の文脈や空気感で意味が通ることも多く、日常生活ではそれが円滑さにつながっています。

一方で、仕事においては、その省略が認識のズレを生むことがあります。
会話としては通っていても、理解の中身が揃っているとは限らないからです。

だからこそ、仕事では意識して主語を確認することが重要だと思っています。
これは相手の言い方を細かく正すことではありません。
相手が本当に伝えたいことを、より正確に受け取るための確認です。

誰の困りごとなのか。
誰の判断なのか。
誰のために作るのか。

この主語が見えるだけで、仕事の精度は大きく変わります。
要件の理解も、提案の方向性も、出来上がるものの質も、ぶれにくくなるからです。

仕事では、言葉をそのまま受け取るだけでは足りない場面があります。
その言葉が、誰を主語にしているのかまで丁寧に受け取ることで、はじめて本当に相手に届く仕事になるのだと思います。

小さな確認ではありますが、主語を確かめることは、仕事のズレを減らし、相手への理解を深めるための基本動作です。
これからも大切にしていきたい姿勢の一つです。